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OCBCとAnt Internationalがトークン化預金を開始:シンガポール・マレーシア間のグループ資金移動を24時間ほぼリアルタイムで決済

30秒バージョン · 忙しい方へ
トークン化預金が最初に実用化されたのは、企業グループ内の24時間の資金移動であり、リテール商品ではない。

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01 · なぜ起きたのか?

トークン化預金と今回のWhaleRTPはどう関係するのか?

トークン化預金は資産そのもので、銀行預金のオンチェーン表現である。WhaleRTPはそれを動かすためのAnt Internationalの決済プラットフォームだ。リリースによればOCBCのブロックチェーン機能が支えているが、基盤チェーン名は示されていない。

02 · 仕組みは?

ステーブルコインで越境の資金移動をするのと何が違うのか?

リリースはトークン化預金のみを説明し、ステーブルコインとの比較はしていない。一般的な違いは、トークン化預金が銀行の負債、ステーブルコインが発行体の負債であることだ。企業財務にとっては前者が銀行システム内にとどまるため、会計やコンプライアンスが既存の業務に近くなりやすい。これは一般的な説明であり、リリースの結論ではない。

03 · 自分にどう影響する?

銀行がまもなく個人向けにトークン化預金を提供するということか?

リリースにそうした記載はない。利用者はAnt Internationalとその傘下事業で、個人利用者への言及はない。確認できるのは企業財務での利用だけである。

04 · どうすればいい?

なぜまずシンガポールとマレーシアなのか?

リリースは理由を説明していない。確認できるのは、これが開始時の回廊で、当初の通貨がシンガポールドルと米ドルであることだ。地域展開の第一歩と言うのは推測であり、その後のスケジュールは公表されていない。

全文 +

2026年10月7日、シンガポールのOCBCはAnt Internationalと、シンガポールとマレーシア間のグループ内資金移動向けにトークン化預金ソリューションを開始すると発表した。OCBCは、このソリューションでAnt Internationalと協業する最初の銀行だと述べている。

何が起きたか

OCBCのリリースによれば、Ant Internationalは24時間体制でトークン化預金を動かし、傘下の事業体間の財務取引をほぼリアルタイムで決済できる。主な用途はグループ内流動性の移動と運転資本管理の改善である。当初はシンガポールドルと米ドル建てのトークン化預金に対応し、Ant InternationalのWhaleRTP(リリースではブロックチェーン基盤のホールセール決済プラットフォームと説明)を通じて提供され、OCBCのブロックチェーン機能が支える。使用するブロックチェーン名は明記されておらず、取引量、上限、スケジュールも公表されていない。

なぜ注目すべきか

第一に、利用者は同一グループ内の事業体であり、対外決済ではなく企業の内部財務である。第二に、ステーブルコインではなく銀行負債型のトークン化預金を使っており、お金は銀行預金のままで、動かし方だけが変わる。第三に、短期間で三つ目の関連する動きである。リリースによれば、OCBCは2026年9月にシティバンクとSwiftの台帳上で東南アジア初の越境米ドル・トークン化預金取引を完了し、他の地場銀行2行とシンガポールドルの国内トークン化預金取引も完了した。

まだ分かっていないこと

最終決済がどう行われるか、どの許可型ブロックチェーンを使うか、規模はどれほどか、Ant International以外の法人顧客が使うかは、リリースに書かれていない。両社は2024年11月にトークン化預金に関する戦略的提携を発表しており、今回はそのソリューションの開始である。「ほぼリアルタイム」は、本サイトが定義する決済のファイナリティと同じではなく、法的にいつ支払いが確定するかも示されていない。

あなたのお金にとって何を意味するか

現時点では一般の預金に直接の影響はない。対象は大企業の内部財務である。ただし方向性は示している。預金を台帳に載せる最初の実用例は、リテール向け投資商品ではなく、時間帯と通貨をまたぐ企業の資金移動だという点である。越境で働く、あるいは越境ビジネスを営むなら、取引銀行が24時間の資金移動サービスを提供するかを確認し、支払いがいつ法的に確定するかを尋ねておくとよい。

出典:OCBC: OCBC and Ant International launch tokenised deposit solution for treasury management between Singapore and Malaysia、The Asian Banker: OCBC launches tokenised deposit solution with Ant International、Business Wire: OCBC forms strategic partnership with Ant International on tokenised deposits (Nov 2024)
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